恐らくは、「アフリカツイン、DCT、不具合」で検索されている方が世の中にたくさんいるであろうと思いまして、私の経験をここに書き起こしておきます。
結論からいいますと、アフリカツイン(DCT, crf-1000l)を売却しました。
理由は…何点かありますので書きます。
です。エンジンがかからない、状態について少し詳細に書きますと2パターンあります。
- パターン1
- キーを回してエンジンを始動しようとした時点で、ギアがN(ニュートラル)以外に入った状態であり、そこからNに戻そうと懸命にDCTが頑張る(カッ カッと何かをひっかけて戻そうとする音がする)が一向にN(ニュートラル)に入らない。DCTの機構的にN(ニュートラル)にならない=エンジン始動しない
- パターン2
- パターン1のように、DCTがN(ニュートラル)に戻そうとしない。でも、ギアはN(ニュートラル)以外に入ったまま。。DCTが努力せず、N(ニュートラル)にならないので、当然エンジンもかからない
ということで、今までに発生した事象を箇条書きにします。
- 出先でバイクに乗っている最中に、ギアが2速以外に入らなくなった。
- 富士吉田までいって、1時間ほど休憩後、エンジンを掛けようとしたが一切かからなかった。
- 首都高で渋滞のストップ&ゴーをしている最中に急にエンストした
こちらを詳細に説明します。
出先でバイクに乗っている最中に、ギアが2速以外に入らなくなった
下道(一般道)を走っている時に、急にギアが2速にロックされてしまいました。幸い、少し走ったところにコンビニがあったので、そこに停めました。その後エンジンは一切かからず。。レッカー車に来てもらいました。その日の予定が全部飛びました。友人と一緒に来ていたんですけども。。。
コンビニもあって、そのすぐ近くにレストランがあったので、レッカーを待っている間、食事をとることが出来ました。コンビニの人にも故障であることを告げ、しばらく駐車させていただきます、とお願いしたら快くOKをいただきました。
これ、、、電話も通じなく、近くに店もないところでこんな状態になったらと思うと。。。かなりぞっとします。。
レッカーで地元のバイク屋さんにもっていくと。。。。
バイク屋「あれ?エンジンかかりますよ」
私「なんと! うそでしょ! さっきまで全然エンジンかかんなかったのに、なんで!?!?。。。」
で、結果、「しばらく様子を見てください」とバイク屋に言われ。。次のアクシデントにつながります。。

富士吉田までいって、1時間ほど休憩後、エンジンを掛けようとしたが一切かからなかった
これはまだよかった。。命の危険がないですから。。でも、休憩後に「よし帰るぜ!」となってバイクにまたがってエンジンがかからなかった時の気持ちと言ったら。。。かなりガクっと来ました。。。。保険屋に電話して。。。待つこと1時間。。近場の系列店の方がトラック(レッカー)で来てくれました。
バイク屋さんは、バッテリー周りのトラブルだろうと予測していたらしく、その場でエンジンを掛けようとするがかからず。。レッカーでまた移動しました。。で・。。。富士吉田の系列店のバイク屋さんに到着し、バイクを見てもらうと。。。
バイク屋「あれ?エンジンかかりますよ」
私「は?噓でしょ!?!?!?」
バッテリー周りじゃないですね、これは。。と言われました。。取り急ぎエンジンがかかったので帰るか、ということで帰ったわけですが。。。富士吉田から私の自宅までは2時間半かかる、とナビが教えてくれました。
でも、休憩してまた止まってレッカー呼んで。。。となると、そこから2,3時間、私の時間が飛んでしまうので、2時間半、ノンストップで家まで帰ってきました。。今までの最長乗車記録です。これも、無事帰ってこれてよかったです。。。
首都高で渋滞のストップ&ゴーをしている最中に急にエンストした
これはやばかった。。幸い、スピードが出ている時に止まらなくて本当に良かったです。スピードが出ていていきなりエンストするのかは分かりませんが、仮にそれがあった場合。。。高い確率で車にヒットしたのではないかと。。。
この現象も本当に幸いなことに、300m先に出口ランプがあったので、えっちらおっちら移動させました。首都高なので、道幅が狭く路肩もなかったので、バイクにまたがったまま、何とか出口まで移動させました。また、左車線にいたこともかなりラッキーでした。これ、右車線(追い越し車線)で止まったら。。。または、首都高の登りの坂で止まったら。。。エラいことになったのではないでしょうか。。。
バイクを移動させる間も後ろからビュンビュン車が来て、私を追い越していきます。そりゃそうだ、首都高ですから。。。生きた心地がしなかったです。。。その日は天気が良く、午前中だったので、視界がかなり良好だったのもあります。これ、夜で暗かったら、、、、もしかしたら車が私の事に気づかず。。という事も十分あり得たと思っています。
エンストした瞬間に、すぐに「あ!これはあれだ!いつものだ!」とひらめきましたので、すぐに右腕を高らかに挙げて、後ろのトラックに異常を知らせ、路肩に寄せようと。。しましたが、路肩がない。。。藁にも縋る思いで、バイクにまたがったまま、よちよち移動することができました。
高速出口でずっと止まっていたもんだから、高速警備隊?、つまり警察の方が来て。。。助けてくれました。後続の車が気づきやすいように発煙筒を焚いてくれました。これは助かった。。。で、レッカーが来て、地元のバイク屋に行くと。。。
バイク屋「あれ?エンジンかかりますよ!?!?!?」
私「え!!!!」
で。。。この半年間の間に3回もレッカーされ、保険屋から怒られるんじゃないかという状態でしたので(実際には怒られません)、バイク屋に理由を聞いてみましたところ。。分かりましたよ、だいたいの理由。。。いや原因究明にはならないんわけですが。。。
この事象についてまとめ
これはあくまでも私が見聞きした情報で、これが正しい・正確ではない可能性がありますので、それを承知の上、これから先の記事をご覧ください。
どうやらですね。。。昔のアフリカツイン(crf-1000l)のDCTは頑丈なものらしく、そんなに故障例はなかったようです。ただ、いつ時点からは忘れましたが、ある時点でホンダがDCTの製造を自分でするようになったそうです。
以前は、DCTの専門業者に依頼してDCTを作っていたが、ある時点からホンダ自前のDCTでアフリカツイン(と恐らく他のDCTを使ったエンジン)を構成し始めたらしいです。この、ホンダ自前のDCTに切り替わってから、DCTの不具合が劇的に増加したらしいです。
ちなみに。。。新型のcrf-1100lでも同現象が発生する模様です。新車で買ってすぐこの事象が出る場合もあるようです。。。
で、で、ですね。。。。一番良くないのは、、、
ホンダにも解決方法がない
ことです。バイク屋さんからホンダに問い合わせても「原因不明です」、の一点張りだそうで。。。なんだそりゃ?自分で作ったものなのに、原因が分からない?なおかつ、今この時点(2025/5)でも、DCTのバイクをガンガン売っていますよね。。。で、crf-1100lでもこの現象が出る。。。私の個体も、何とか治せませんかね、とバイク屋に聞いてみましたら、アフリカツイン、DCT部、エンジンを完全分解して原因を探ることはできるけど、治る保証はないって、バイク屋に言われました。。。
DCTエンジンのすべての個体でこの現象が出ているわけではないですが、高いお金を出して買って、ある日突然原因不明の病で今後乗れないです、って、ちょっと不誠実すぎませんか?しかも、天下のホンダが、ですよ!?
私も困って、ググってみましたが、あまりこの現象について言及してる記事はなかったです。DCTの不具合を語っている記事はありましたが。。
これからDCTのバイクを買う方は、気を付けてくださいませ。気を付けるって、難しいですが。。。ただ、2025年現在の今でも、DCTのエンジンは原因不明の病を抱えている可能性があるってことを、心の片隅においてくださいませ。
リコール案件ものだと思うのは私だけだろうか。。治してくださいよ。。。この現象が出たら、手放すしかないって。。。ねぇ。。
私なりに思い当たる原因(と思われるもの)
買ってから4年ぐらいは、まったく不具合が出ませんでした。。で、ここ1年特別な何かをしたかなーと思い返してみますと、二人乗りをして出かけることが増えた、というのがあります。なんか。。もしかしたら二人乗りで体重が二倍になったせいで、DCTに負荷がかかったのかもしれません。。。私の勝手な邪推ですが。。。
クリア方法。出先でエンジンがかからなくなったら、これを試してみて
バイク屋にレッカーされるたびに、そこではエンジンがかかる、という事象を3度経験しました。で、なんでバイク屋に持ってきたらエンジンがかかったのだろうと思い返してみますと。。。
これも、、、邪推の一つですので、これをやったからとて、エンジンがかかるわけではありません。が、出先で私みたいな悲劇に見舞われた方の為になればと思い、ここに書きます。
それは。。。休憩後にエンジンがかからない場合でも、高速道路で止まった時でも、下記をやってみてください。
- バイクにまたがる
- スタンドを払う、つまり乗り出せる状態にする
- エンジンを始動する -> エンジンがかかるかもしれない ..
この「スタンドを払う」ってところがポイントです。バイク屋の人を見ていると、まずはスタンドを立ててエンジンを掛けようとするがかからない。その次に何をするのか、と見ていると、スタンドを払った後にエンジンを掛けようとしてました。そしたら、エンジンがかかっていました。
これは3回目のトラブル時に経験したことですが、もしかしたら「スタンドを払う」ことで、DCTの何かがリセットされるのではないかと。。。根本解決にはなりませんし、何の保証もないですが、出先で止まったときには、「スタンドを払ってからエンジンをかける」っていう行為をやってみてください。
エンジンがかかるって保証はないですが、なんとなく。。これじゃないかと。。。でも、一時的な措置なので、、、でも保険屋を呼んだり、レッカーを待ったりせず、自力で家に帰れるって、精神的も体力的にもかなり楽ですので。。。
この情報がDCT不具合を持ったアフリカツイン乗りの為になったら幸いでございます。